2013年3月13日水曜日

全国藩校サミット鹿児島宣言

  全国藩校サミット鹿児島大会に参加し、その宣言文を聞き、現在の日本の国が抱えている教育の問題点を解決する手立てが、藩校の教えによって、唱えられていることを改めて確認しました。江戸の昔より、教育の基本理念を各藩では、言葉は違えども実践しています。会津の「什の教え」、鹿児島の「郷中」などが代表的なものだと思います。それを生かすための心身としての、宣言文をここに掲載させて頂きます。

全国藩校サミット鹿児島宣言

  春3月、私達は鹿児島の地に集い、11回目の全国藩校サミットを開催しました。これまで各地で催された10回のサミットの成果の上に、各藩校で、誇り高く自らを錬磨した先人達の真摯な態度と精神に学び、その実りを共有してきました。薩摩でも幼少期に「負けるな。嘘をつくな。弱い者をいじめるな。」と、厳しく躾けられ、また、「いにしえの道を聞きても唱えても我が行ひにせずば甲斐なし」などの教えを具体的に学び、進取の気性に富む若者を育んできました。
  鹿児島大会開催に当たり、昨年の水戸宣言の「往ぎたるを彰かにして来たるを考え」を多とし、往時の実りを現代化し、未来にどう繋ぐかを工夫して参りました。実行委員会に県下の大学生達が参加し、学生達の活動も大きな成果を遺しました。今後も「造士館講座」「郷校講座」等の試みを地道に重ね、このサミットを通過点とし、我が国の、そして世界の未来を担い、人類の豊かな将来を確乎として構築する若者達と共に、全国藩校サミットの成果を共有したいと心に期しました。
  私達が自らも学び、行動し続けることによって、若き彼らが、もっと成長し、豊かな、美しい日本を、世界を、逞しく多様に創出してくれ、若者達の夢が、いよいよ大きく膨らむように、また力強く学び続けられるように、能う限りの支援をし続けることをここに宣言します。
                                   
                                 平成25年3月9日
                                                                          第11回全国藩校サミット鹿児島大会