2011年10月24日月曜日

秋の茶会

「ちゃかぽん」は井伊直弼のあだ名。14男の直弼が井伊家の跡取りになり、大老になって国を動かすようになる前、武道は勿論のことながら日柄一日(茶・歌・鼓)三昧に明け暮れた日々であったことから家臣たちの陰口。その中でも茶道は石州流で非常に熱心であった。

このように武士の中では趣味としてだけでなく、交流の場としてとして、お茶は切っても切れないものであった。武家茶道には御家流(家康)・鎮真流・織部流 ・小堀遠州流・有楽流などがあります。宇和島藩伊達家は代々「平戸藩松浦鎮真」が始めたと言われる「鎮真流」です。その秋の茶会が金剛山大隆寺であり、訪れました。

伊達家の菩提寺金剛山大隆寺より城を望む
同じく菩提寺の龍華山等覚寺からも城が見える


2011年10月22日土曜日

雨漏り

伊達博物館は平成11年に大規模改修を行っている。そのとき手つかずだったのが館長室である。つまり昭和49年来の様相である。しかし、年月には勝てず、雨漏りがひどくなってきた。そこで今回、補修となった。早くしたかったのであるが、特別展中でもあり、終了を待ってのこととなった。

外から見た館長室


2011年10月18日火曜日

特別展「縁(えにし)」終了

10月11日よりお借りしていた品物の梱包作業を行った
約一月間であったが、職員は気を遣うことが多く、大変な特別展であった
収穫は他館との交流で、いろんな点での勉強になったこと

旗印の梱包作業
梱包は日通美専車の方々


2011年10月14日金曜日

番外「美沼劇場」

伊達博物館秋の特別展「縁(えにし)」に協力して頂き、9月8日(土)14:00~と19:00~の昼夜2回映画「桜田門外ノ変」を上演していただいた。館長さんを始め、協力していただいた方々にお礼申し上げます。
上演に当たり、映画の見所について5分程度、話をしてもらえないかという依頼を受け、コスモスホールに出かけた。予想を遙かに超える観客の皆さんで一安心した。そのときの挨拶文を掲載する。

【 桜田門外の変案内 】
伊達博物館秋の特別展に協力していただく形で「桜田門外ノ変」上映していただくことになりました。安岡館長さんを始めご尽力いただいた方々にこの場をお借りして深くお礼を申し上げます。
一身に
  責負いまして
      立ちましし
    大老ありてこそ
        開港はなりぬ   井伊文子
琉球王尚家の御子孫で16代彦根藩主井伊直愛(なおよし)に嫁がれた文子様の和歌です。
井伊大老の決断によって今の日本があるという和歌で彦根城内の庭園、玄宮園に石碑があります。歴史において人を描くとき、見方により良きにもなり、悪しきにもなります。この桜田門外ノ変は水戸藩士の目線で描いたもので宇和島大好き人間として知られた作家吉村昭の原作です。映画化するため2億5千万円かけ水戸市内に桜田門を復元しました。
 3月3日大雪の朝、桜田門外ノ変が起こります。このとき井伊大老が駕籠の中で敷いていた敷物と大老を守った侍の刀が現在、伊達博物館特別展で展示中でございます。
 内容は映画を見てのお楽しみと言うことで、最後の場面に注目していただきたいと思います。倒幕のため江戸に進軍した官軍、東征大総督有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみや たるひとしんのう)を後ろに先頭を切って、馬上進むのは西郷隆盛と宇和島藩伊達家の林玖十郎です。史実では白毛のかむりと言うことですが、この映画では竹に雀の宇和島笹の陣笠をかぶっています。
 そしてエンディングになります。アランの「悲しみは雪に眠る」が静かに流れます。この場面、お見逃し無く楽しんでください。

2011年10月12日水曜日

茶花

千利休によって確立された茶道は現在まで、いろんな流派によって受け継がれている。博物館も茶道具を展示することが多く、研究しなければならない。茶道の先生に教えていただく機会があり、茶花について面白い話をお聞きした。

茶道家は足腰を鍛えねばならないというもの。つまり床の間に生ける茶花を山野で見つけなければならないというもの。ただ、飾っておくだけではいけないようだ。

茶花については次の項を参考にされたい。

茶花(ちゃばな) とは、茶室に生ける花を云いますが、茶室にも草庵、書院、広間の別があって、これらの各室に生けられた花を茶花と称しますが、普通茶花と云えば草庵式の茶室に生けられた花をいいます。
茶室においては、掛物と花を同時に飾らないのが正式で、両方一緒に飾るのを「双飾り(もろかざり)」といい略式の扱いで、掛物が長い場合は花入は床柱の釘に掛け、横物の場合には花入は下に置きます。
花の入れ方としては、『南方録』に利休の言葉として「花は野にあるやうに」、「小座敷の花は、かならず一色を一枝か二枝、かろくいけたるがよし。勿論、花によりてふわふわといけたるもよけれど、本意は景気をのみ好む心いや也。四畳半にも成りては、花により二色もゆるすべしとぞ。」とあるように「一種二枝」というぎりぎりまで絞り込んだ花を、作為的なものを排しながらも、人手を加えることにより、「花入に入れた花としての自然」を生み、そこに野に咲く花の本質を表現することにより、かえって自然の花の美しさを際立たせるのを本意とします。

天赦園で開催された茶会(手に触れる鑑賞会)


2011年10月11日火曜日

手に触れる鑑賞会

秋の特別展恒例となった「手に触れる鑑賞会」が今年も天赦園で開催された。
特別展と関連がある大名家や品物を展示するのは勿論のことながら身近に見ることができ触れ、鑑賞できることはすばらしい。
お茶の世界を身近に感じることができ、評価は高く、今年も定員以上の方々に楽しんでいただいた。


天赦園「潜淵館」の床の間


2011年10月4日火曜日

ひこにゃんイベント

伊達博物館特別展「縁(えにし)」のため特別参加してもらった
日本一のゆるキャラ「ひこにゃん」
朝一番に来られた方は広島から
ひこにゃんの追っかけは日本中至る所にいるとか
天衝脇立もりりしく、招き猫とは思えないりりしさである



宇和島城ご案内

定刻9:00に桑折家(宇和島藩家老)長屋門前で待っていた廣瀬学芸員
宇和島城に関しての説明は彼に勝るものは居ない
名刺交換後、御案内に出発する



天赦園ご案内

到着後、慌ただしかったが、時間調整のため天赦園をご案内することとなった

国指定名勝「天赦園」

回遊式庭園で7代宗紀公が7年の歳月を費やして築く
借景は宇和島の後ろにそびえる鬼ヶ城


井伊直岳様を迎えて



宇和島城(別名「鶴島城」)

予定ではゆっくりしていただくはずだったのですが、慌ただしい日程になり、恐縮しました。笑顔を絶やさず、心配りをしていただいたことに感謝いたします。これからも宇和島藩伊達家とのご親戚付き合いは勿論のこと、博物館同士でも協力できることを祈念致します。

日程
10月1日(土) 13:43 JR宇和島駅お迎え
14:00 天赦園ご案内

15:00 竜華山等覚寺秀宗墓所参拝
16:00 金剛山大隆寺亀姫墓所参拝
本堂にて亀姫位牌参拝
18:00 宇和島市・伊達文化保存会による歓迎会
10月2日(日)  9:00 宇和島城ご案内
10:50 伊達博物館ご案内
11:30 天赦園にてひこにゃんイベント参加
12:00 「さがの」にて昼食
13:10 「きさいや広場」ご案内
13:55 JR宇和島駅より彦根市役所職員とともに彦根へ 

2011年10月3日月曜日

井伊家御当主直岳様来宇!

伊達博物館秋の特別展「縁(えにし)」にあわせ、彦根藩井伊家18代当主井伊直岳様をお招きしました。宇和島藩抱けてとのつながりは、初代直政公の娘亀姫様が秀宗に嫁いだことによるものです。宇和島城が見える竜華山等覚寺の秀宗の墓にお参りされる直岳様