2011年5月23日月曜日

調査・研修

2月24日の読売新聞朝刊の記事を読み、高知県立歴史民俗資料館を訪れました。
「政宗消息」の軸(元は書面)を快く見せていただいた関係者の皆様に感謝。

この軸は寄贈したいただいたものの中にあったそうです。
まさかと思い調査を仙台に依頼。
仙台市博物館学芸員さん、元仙台市博物館佐藤館長さんの「間違いない。」の報告で驚きと感動。
内容は本多正純に家康様にお取り次ぎをとの依頼状。
そして政宗は二条城で会見の後、大坂冬の陣に親子で参陣。
その手柄により、長男秀宗には宇和島十万石が与えられた。

公益財団法人宇和島伊達文化保存会蔵の政宗「覚」(1614年)の紙質、字体は同じもの。
花押については政宗は数十種類使用しているので別の種類のものでした。
「仙台藩の跡取りはまかり成らぬ。」と言われた長男秀宗を思う親心からの依頼状。
それによって宇和島藩伊達家十万石の城主に・・・
そして「覚」(五箇条の戒め)に繋がる。
なにか親子の情愛のストーリーが描けます。

現在、宇和島市はこの繋がりで仙台市、大崎市、北海道当別町と姉妹友好都市。
今回の被災に対して何か協力できることがあればと現在、模索中です。
 




左手は軸の入っていた箱(政宗の書状以外に箱書きはなかった)。中央が軸で右手の二枚の紙が解読文と訳文(いづれも仙台市博物館より)

写真を撮らせていただき、来年度の特別展でお借りしたい旨の依頼。写真展示の許可などお願いして帰路についた。博物館経営が行き詰まっている今、博物館同士の連携、研修が必要だと感じた一日だった。財団の部長さん、高知県立歴史民俗資料館のチーフ学芸員さん感謝致します。

            

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