2010年12月12日日曜日

前立て

 兜の前立てで有名なのは「伊達政宗の三日月」、最近では大河ドラマの影響で「直江兼続の愛」などである。宇和島藩伊達家では鍬形が主に用いられている。寄贈していただいた秀宗所用「紫糸威二枚胴具足」の前立てが二カ所折れている。気になるので、新しく作成してもらった。

 作成者は何時もお世話になっている大村仁志氏である。この方にはこのほか「琵琶湖早船」「伊達の黒船(前原巧山の蒸気船」「松根家の生首の前立ての切り抜き」「結界」なども作成してもらっている。この前立ては兜を軽くするため木製品である。今回は桐で作成し、金粉の塗料を何度も吹きつけ塗り直してもらった。

秀宗の前立て