2010年10月28日木曜日

方向性

 特別展も終わり、さて来年はどうするか? 9月16日の内覧会のあと伊達博物館協議会を開催しました。その時、委員さんよりの提案(課題)が二つありました。「10年先を見通した特別展計画」「小中学生を引き込むような計画と実践」です。来年度の計画は今からでは間に合わないことも知っています。ありがたいご提案で後日、伊達文化保存会の理事長伊達宗信様、財団の方と協議会メンバーと協議しました。相手があることで決定ではないのですが、「彦根藩井伊家と宇和島藩伊達家」で行おうとまとまりました。彦根藩と宇和島藩とは深い関係があります。初代秀宗公の奥方は井伊直政の娘(亀姫様)がお輿入れになっています。また幕末の大老、井伊直弼との交遊(宗紀、宗城と)も面白い事実です。実現に向け動き出したところです。併せて2年後、3年後の特別展も計画中です。動く博物館を目指して・・・


2010年10月27日水曜日

やっと搬出

 伊達博物館秋の特別展のため9月14日に搬入された国宝「喜左衞門」、西教寺重文の襖絵ほか、すばらしい文化財の数々が搬出されました。国宝は大徳寺孤篷庵より、お二人の方がこられました。後のものは日本通運美術専門車で搬出されました。その道のプロ集団で手際よく、仕事を進められました。京都まで8時間の長旅とか。そのあと後期展で仕舞っていた伊達文化保存会の品々を再展示の作業。日通の手際よさを見ているためか、この再展示も手早く行われました。昨年に続き、美専車による搬出入となりました。これを機会に予算など周知できると思っています。


2010年10月24日日曜日

最終日

 内容は充実して大変良かったという評価だったのですが、変則的な開催については、非常に不評を買った平成22年度秋の特別展でした。それも今日で終了します。茶会で国宝の展示が一日留守になり出来なかったこと、延長の告示が不徹底で黄金の茶室等が見えなかったこなど、この場をかりてお詫びいたします。先月16日の内覧会より、24日迄の一月あまり、黄金の茶室のセキュリティに神経を使い、国宝の移動など初めての経験で大仕事でした。朝、開館前の静かな展示室内を撮ったものです。今日が済めば、京都方面への搬出作業、展示替え、そして来年度特別展の準備(既に出来ている。)をおこないます。


2010年10月20日水曜日

寂しさ・・・

 特別展の期間中、お客さんを魅了していた平成の黄金の茶室が撤収されました。大きな企画の終了作業には一抹の寂しさがあります。この茶室は21日より、SGC本社(長野県松本市)において「紅葉と黄金の茶室展」が3日間開催されるそうです。スタッフの皆さん寝る間もないくらいに日本中を駆け巡っています。紅葉の松本城、行ってみたいですね。伊達博物館での展示期間は延べ35日間でした。この期間は国立科学博物館2ヶ月に次ぐものとか。小さな町の小さな博物館に展示された桃山文化、感謝感激を新たにしました。また、セキュリティで神経をすり減らしたことも事実です。かかわった人たち、博物館に感謝!


2010年10月17日日曜日

集まれ伊達キッズ!

 親子対象のお茶会が天赦園で最終日に併せて開催されました。伊達家のお庭の探検から始まり、お茶をごちそうになりました。子ども達も満足し、連れてこられた親御さん達も「良い経験となった。」来年も是非お願いしたいと申し出もありました。お手前は小学校3年生の男子児童・・・所作などお茶の作法に則り、大変素晴らしいものでした。黄金の茶碗や茶室の雰囲気を味わうには最高でした。その様子をどうぞ・・・


最終日?

 平成22年度秋の特別展も最終日を迎えました、というはずでしたが好評につき延長・・・黄金の茶室は19日火曜日まで、その他は24日まで展示します。一区切り付けるためとお礼の意味を込めて本日はコーディネーターの木村宗慎先生の特別案内がありました。歴史観もさることながら話術のすばらしさをお客さんは堪能されたことと思います。その様子をどうぞ・・・


2010年10月15日金曜日

きずな

 宇和島をリードする大人の情報誌のキャッチコピーで「きずな」(フリーの情報誌)が季刊されている。数えること2010年秋号で12号となる。宇和島人としては、新しい発見もさることながら古いよき時代に浸れるすばらしい雑誌である。手に入れるためには宇和島市の人の集まるところに配布されているが、発行部数に限りがあるため、早めに持ち帰る必要がある。今回は吉田特集で「伊達博物館」関係では秋の特別展や御当主「伊達宗信様」へのインタビューなど内容は濃い。是非一読願って、ついでに博物館にも足を運んでいただければ幸いである。



2010年10月14日木曜日

特別展会期延長!

 この度、恒例の秋の特別展が持ち主様のご厚意に寄り、延長の運びと成りました。黄金の茶室は19日迄、その他(国宝喜左衞門、狩野永徳襖絵ほか)のものは24日迄の展示となります。今回の特別展はリピータの方が多く来館されています。博物館始まって以来ではないかと思いますが、8回の方が最高です。また長時間、研究される方もおられます。6時間が最高時間です。お目当ては勿論「喜左衞門」・・・博物館の行事としては、明日は小学校が数校来館し、コーディネータの木村宗慎先生が案内します。土曜日は孤篷庵主催の茶会のため国宝の茶碗は天赦園に移動しますから博物館では見ることが出来ません。(天赦園春雨亭の外から)別途、天赦園の入園料(割引で200円)が必要です。17日(日曜日)の14時から木村宗慎先生のご案内があります。この度の展示物についての裏話や京都の話題など聴くことが出来、博物館をより楽しむことが出来ます。



2010年10月9日土曜日

伊達の黒船

 博物館を楽しむ方法として学芸員さんの解説を聴くこととが出来る。これは全ての館で通用することではないし、忙しいときは出来ない。今日は御世話になった方に説明をしてロビーまで帰ってきた。すると一人の紳士が「今回の特別展には関係はないが、この館に前原巧山の黒船があると聴いている。見たいのだが。」と話されました。丁度その時に、黒船作成の仕掛け人M氏が来館されました。熱心さにうれしくなり、収蔵庫から特別に出し、お見せし、説明しました。たいそう感動され喜びで一杯でした。どちらから来られましたからの質問に「新潟からです。」でまた、びっくり・・・出張のついでにどうしても見たいという気持ちを抑えきれず、来館さんされたとか。このニュースを聞くと製作者の大村仁志氏(大村益次郎ではない。)は喜ぶことでしょう。この報告のついでに黒船試走の様子を掲載しておきます。



2010年10月6日水曜日

入館者数

 博物館の評価はいろんな要素を考え、数多く、存在する。手っ取り早い評価は入館者数である。しかし、この評価では、目に見えないものもあり、危険である。今年のテーマは「戦国浪漫ー天下人の風流-」。さて、折り返しを迎えお客さん、市民の皆さんの評価はどうだろう?気になるところではある。土日の駐車場の風景と小学生の歴史学習の様子、コーディネータの木村宗慎氏の説明などを見ていただきたい。


2010年10月4日月曜日

特別展、途中の展示替え

 伊達博物館では特別展途中の展示替えはあまりやったことがない。しかし、国宝の紙物など展示期間が制限されているものもあり、他館ではざらにあるとか聞いている。3年頬前、高知県立歴史民俗資料館で「坂本龍馬・中岡慎太郎展」で展示された「血染めの屏風」「や「血染めの掛け軸」など京都国立博物館蔵のものなどわずか1週間で撤収されたと聞いた。当館の展示替えは「猿猴の間」の屏風を裏返し「賢人の間」に変えること、裂を1点変えること、藤原定家の断簡を撤収することだったが、それでも2時間ほどかかった。神経を使う作業である。16日にはお茶会に出品する国宝「喜左衛門」井戸(孤篷庵主催)が持ち出される。特別展、折り返しを迎えたが、少々疲れ気味・・・


2010年10月3日日曜日

城門が・・・

 以前から重さで下がっていた右側の城門(鉄製)が通路に引っかかり開け閉めが出来なくなりました。ストッパーも指しにくくなっていましたので、大急ぎで下の部分を削りました。簡易的な補修ですから、再度此の様な状態が来れば、大工事となります。予算化など頭が痛いことです。しかし、うまくいったことで、セキュリティに神経を使う特別展期間中、ひとまず安心です。


2010年10月1日金曜日

閑話休題

 今日から10月となり、特別展開催から13日目を迎えました。毎日、忙しく動いている中、天赦園に行ったとき見つけた「彼岸花」季節は間違いなく動いています。ポスターやチラシの宣伝の他、広報の表紙など飾り、お客さんは着実に増えてきています。館員一同、少々疲れ気味ですが、一気に閉会まで頑張って行こうと話しています。なお5日から西教寺客殿の襖絵「猿猴の間」が「賢公の間」に、藤原定家の「小倉色紙」が「断簡」に変わります。